The Japanese Society of Veterinary Science
Q&A > 獣医大学・免許について

Q:獣医病理学を学びたい

私は、獣医学部で病理学を学びたいと考えています。
臨床獣医師をサポートし、飼い主と動物の幸せのために働きたいのです。

そこで質問です。
病理学が有名な獣医大学はありますか?
また、獣医病理学に携わる獣医師は、どのくらいいるのですか?
畜産獣医師のように不足しているのか、伴侶動物獣医師のように飽和しているのか、教えてください。

お答え

病理学とは病変を形態学的に解析し、機能異常との関連性を究明する学問です。端的にいうと病気あるいは病変の診断です。病理学の知識は病気の動物に関わる場合、必ず必要となる知識なので、ほとんどの獣医系大学で臨床や応用獣医学教育の前に学びます。

すべての大学において獣医病理学研究室の歴史は古く、専門の教員が勤務しています。それぞれの獣医病理学の教員は一般的な獣医病理学の知識はもちろん、牛のウイルス病、腫瘍病理学、神経病理学、免疫病理学・・・など専門性を持っているので、病理学が有名な獣医大学を挙げることは困難です。何に興味を抱いているかで大学を選択できるかもしれません。高学年で研究室に所属したときに、より深く獣医病理学を学ぶ機会が得られると思います。

獣医病理学は病気の動物に関わる場合、必ず必要となる知識なのですが、とくにその専門性を必要とする職域は、公務員としての食肉衛生検査、薬品・検査会社や研究機関の毒性病理、伴侶動物の病理診断などがあります。実際に携わっている獣医師の内訳や人数の過不足はデータがないのでわかりませんが、食肉衛生検査所は多くの獣医師が勤務しているので、獣医師の需要が高いのでしょう。薬品・検査会社や研究機関の毒性病理に進む学生も少なからずおり、専門性を生かす有望な職種と考えられます。それに対し、伴侶動物の病理診断のみを行う検査会社は限られており、求人も多くないのが現状です。

日本大学 生物資源科学部獣医学科 教授
渋谷 久
(2017.11.6 掲載)

日本獣医学会事務局
office@jsvs.or.jp | Tel: 03-5803-7761 | Fax: 03-5803-7762
〒113-0033 東京都文京区本郷6-26-12 東京RSビル7階

Topページに戻る