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Q:牛・豚・鶏の色覚について

赤外線ライトや防犯カメラで使われている赤外線(波長850 nm)及び(波長940 nm)の光を、動物は見る事が出来るのでしょうか。

お答え

ご質問を頂きまして、ありがとうございます。牛、豚、鶏の色覚について、お答えします。結論から申し上げますと、いずれの動物も赤外線を見る(感知)することはできません。
特定の波長帯を感知する網膜の視細胞(錐体と杆体)によって色を見分けることができます。人間には吸収波長の異なる3種類の錐体と1種類の杆体を持ちます。牛や豚を含む多くの哺乳類は2種類の錐体と1種類の杆体を持ちます。その可視光波長は人とほぼ同じですが、錐体が1種類少ないため赤と緑の見分けが困難です。鳥は4種類の錐体と1種類の杆体を持ちます。鶏は人とほぼ同じ可視光波長に加えて紫外線を吸収する錐体を持ちますが、赤外線には反応しません。
このため、ご質問を頂いた850 nm光や940 nm光には、牛、豚、ブロイラーは見ることができないと考えます。参考になれば幸いです。

日本大学 生物資源科学部 獣医学科 獣医内科学研究室
滝山 直昭
(2017/10/2 掲載)

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