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Q:ハクビシンの糞について

家のベランダにハクビシンが入り込み糞をしてしまいました。
始末はしたのですが,一部が板の隙間に入ってしまいました。
ベランダの下の1階部分には洗濯物干場があり,取りきれなかった糞が上から落ちてくるのではないかと心配しています。
また,ハクビシンの糞にウイルスや菌がいるのではないかということも心配です。
糞をされてから4ヶ月経っていますが,ウイルスや菌などが生きていて害を及ぼす事はないのでしょうか?消毒は必要でしょうか?教えていただければと思います。

お答え

過去に中国でウイルス性の感染症である重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染源としてハクビシンが疑われたことがありますが,現在ではコウモリの仲間が本来の宿主であると考えられています。日本のハクビシンからSARSの原因ウイルスは見つかっていませんので,心配ないと思います。また,ハクビシンの糞からサルモネラ菌やエルシニア菌等が見つかっている報告もありますが,これらの菌がハクビシンから人に感染した事例はありません。
ハクビシンだけでなく,人や動物は糞の中に大腸菌などの菌をたくさん持っていますが,これら全てが人に悪影響を及ぼすものではありません。どの程度の糞がベランダに残っているのか分かりませんが,どうしても気になるようでしたら板を消毒等されてはいかがでしょうか?
なお,ハクビシンの駆除をお考えの場合は,お住まいの自治体担当窓口あるいは駆除専門業者の方へご相談されることをお勧めします。

日本大学 獣医公衆衛生学研究室
佐藤 真伍
(2017. 4.10 掲載)

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