公益社団法人日本獣医学会 The Japanese Society of Veterinary Science

報告書


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第136回日本獣医学会学術集会(平成15年10月03~10月05日:北里大學(十和田キャンパス)における託児施設についての報告(動物衛生研究所 吉岡 都氏)

設置状況

保育室設置期間:
平成15年10月3~5日
設置場所:
青森文化会館1階楽屋(4)8畳和室
室内にトイレあり、近くに給湯室あり
テーブル2、座布団が備品
シッター:
ベビーシッターサークル・コスモス
おもちゃ・お昼寝セット・タオルケット持参(無料)
レンタル物品:
なし
利用人数:
4家族5名
会計:
シッター料金(1時間800円/シッター1名+交通費300 円)
支出合計25,500円
保育室利用料金(半日1,500円、兄弟二人目半額)
収入合計18,750円

*差額6,750円を北里大学より援助

感想

今回は利用されたお子さんが全員女の子であったため、8畳の広さでもなんとか1日を過ごすことができました。子供たちは毎日変わるシッターさんたちと、折り紙・着せ替え人形ごっこ等でシッティングしてもらっていましたが、元気の良い男の子がいると走り回るスペースはなかったように思います。大学での開催と異なり、大学構内の散歩等はできなかった(雨だったし)のですが、シッターさんが時々、学会会場の文化会館のお土産コーナーなど散歩させてくれたようで、子供たちはそれほどストレスはなかったようです。会場費を大学に負担して頂いてるので無理はいえませんが、利用する子供の人数が5名を越える場合は、もう少し広い部屋が望ましいよう に思いました。今回はシッターさんの方で昼食時間も通しでシッティングをお願いすることにより、保育時間も午前は~12時半、午後は12時45分~と余裕をもって設定でき ましたが、シッターさんの交代がなかったため、1日つきっきりでお疲れになっていたようです。子供たちの昼食は親が食べさせていたので、シッターさんも少しは休憩できた のですが、朝から夕方まで通しで同じシッターさんにお願いする場合は、シッターさんを 半日単位で交代してもらうか、十分な人数を確保することが大事だと反省しました。今回はいちばん多い時で、4名の子供を2名のシッターさんがみていましたが、テレビもビデオもなく、親でも1日子供につきっきりになっていると疲れるので、いくらプロとはいえ、1時間くらいの休憩時間を十分取ってもらえる方法を次回は考えたいと思います。

第135回日本獣医学会学術集会(平成15年3月30~4月1日:東京大学 農学部(弥生)における託児施設についての報告(動物衛生研究所 鈴木孝子氏)

(2003/04/21更新)

設置期

2003年3月30日~4月1日

  • 3/30 9:00~17:00
  • 3/31 8:45~18:00
  • 4/1 8:45~17:00

設置場所

  • 大学内会議室(絨毯敷)にビニールシートを敷いて使用した。
  • 安全面を考慮し、保育室会場については利用者以外には公表しなかった。

対象

  • 原則として就学前の乳幼児

利用料金

  • 子供一人・半日当たり 1,500円
    (今回はいなかったが、兄弟で利用の場合は二人目から半額)
  • 利用者の会(鈴木)宛に、事前に振り込んでもらった。

告知

  • 保育室案内を学術集会HP、学会告知に掲載してもらった。
  • 利用申し込み・問い合わせは利用者の会代表(鈴木)宛とした。

申し込み

  • 電子メールで利用の問い合わせ・申し込みを受け、最終的に利用申込書・同意書(署名・捺印済)を書面で提出してもらった。
  • 利用者・利用日時が最終的に決まったのは、3/13だった。

利用人数

  • 3/30(AM)1人(1歳)
  • 3/30(PM)1人(1歳)
  • 3/31(AM)3人(1歳、2歳、4歳)
  • 3/31(PM)2人(1歳、2歳)
  • 4/1(AM)2人(1歳、2歳)
  • 4/1(PM)2人(1歳、2歳)

シッター

依頼先:
すぎなみ保育ぐるーぷ(女性労働協会加入)
依頼申し込みは11月下旬に行った。時間・利用人数等の調整は2月中に行う予定だったが、プログラムの発表が遅れた為 3/17~19に最終調整を行った。
依頼時間:
3/30 8:30〜17:00
3/31 8:30〜18:00
4/1 8:30〜17:30
部屋のセッティングと後片づけのため、大会1日目の朝と3日目の夕方は30分長く依頼した。
依頼人数:
3/30 1人
3/31,4/1 2人
謝礼:
3/30 1人当たり1,500円/時間(日曜日のため)
3/31,4/1 1,000円/時間
ただし、すぎなみ保育ぐるーぷの派遣範囲(原則として杉並区内)を超えての派遣だったため、交通費(実費)に加えて移動時間分として「依頼時間+片道30分」分の謝礼を負担した。それ以外に入会金5,000円を負担。
保険:
女性労働協会で加入している賠償責任保険

会計

収入:
保育室利用料(利用者から振り込み)16,500円
学術集会からの援助(大学から振り込み予定)54,800円
収入合計 71,300円
支出:
保育料金(保育ぐるーぷへ振り込み)68,810円(振り込み手数料を含む)
通信費(切手代)160円
宅急便(往復)2,330円

用意した物品

大学に用意してもらった物:
ビニールシート
ゴミ箱
救急箱(絆創膏等)
ティッシュ、ウェットティッシュ
テレビ・ビデオ(会議室の備品)
ポット(会議室の備品)
すぎなみ保育ぐるーぷに用意してもらった物:
おもちゃ
絵本
紙(破ったりして遊ぶもの)&折り紙
お絵かき道具
ビデオソフト
利用者の会で用意した物(宅急便使用):
お昼根用ベッドパット&毛布 各2枚(布団の代わり)
お昼寝用タオルケット 2枚

当日の運営

鍵:
会議室の鍵は、最初(大会1日目の朝)と最後(3日目の夕方)のみ、鈴木(利用者の会)と大会事務局(大学)でやり取りし、大会期間中はシッターさんが事務局から鍵を借りて、事務局に返却した。
連絡:
連絡カード(すぎなみ保育ぐるーぷ指定の書式)に、当日の子供の様子や親の緊急連絡先等を記入して、子供の受け入れ時に担当のシッターさんに渡した。内容が重複するため、過去に使用した連絡ノート、連絡用紙は今回使用しなかった。親の携帯電話番号・担当シッターさんの携帯電話番号を、事前にシッターさんおよび利用者に通知しておき、必要な時には各自で連絡を取ってもらうこととした。
責任:
利用者には、事故の際に学会は責任を負わないという内容の同意書を提出してもらった。
昼食:
昼食は原則として親が食べさせることとしたが、希望があればシッターさんに食べさせてもらうことも可能とした。実際には1人が1日だけ、シッターさんにたべさせてもらった。
おやつ:
各自で用意して、シッターさんに適宜与えてもらった。

今回、初めて試みたこと&今後の検討課題

  • 利用者からの保育料を、託児室担当者へ直接振り込みにした。
    →銀行と郵便局の両方を選択出来るようにすると便利。
  • 希望者には昼食をシッターさんに与えてもらった。
    →子供の負担、シッターさんの負担を考慮して、ケースバイケースで検討する必要有り。
  • おやつは、利用した子どもの年齢が低かったことから、各自で用意してった。
    →子供が低年齢の場合、眠ってしまうことも多く、時間的に揃っておやつを食べることは難しい。
    今後も、利用者の年齢によって、ケースバイケースで対応する必要有り。
  • 今後、利用者が増えるようなら「子ども未来財団」の「講演会等託児室設置支援事業」などを利用することも検討する。

第133会日本獣医学会学術集会(平成14年3月28~30日:日本獣医畜産大学、専修大学生田校舎)における託児施設についての報告(動物衛生研究所 鈴木孝子氏)

学会内保育室(日獣大)報告

設置期:
2002年3月28日~3月30日
8時30分~18時30分(28日)
8時30分~17時30分(29日)
8時30分~12時30分(30日)
設置場所:
大学内ゼミ室(絨毯敷)
対象:
原則として就学前の乳幼児
利用料金:
子供一人・半日当たり 1500円
シッター:
女性労働協会加入のボランティア団体(ポッポくらぶ)に依頼。人数は、別表シート1の通り。シッターへの謝礼は、昼食時(12時~13時)も含め、1人・1時間当たり1000円。その他に交通費(実費)と備品の搬入・搬出手数料を負担。
保険:
保育中に事故などがあった場合には、女性労働協会で加入している賠償責任保険が適用される。また利用者には、事故の際に学会は責任を負わないという内容の同意書を提出してもらった。
申し込み:
利用者の会・会員は、直接利用者の会代表に、申し込み時点で非会員は司催校担当者に申し込むものとした。司催校担当者には、4名の問い合わせがあったが、利用者の会への入会を条件としたことにより、実際の利用には至らなかった。
利用人数:
別表シート1の通り
会計:
別表シート2の通り
用意した物品:
ポッポくらぶに用意してもらった物
  • お布団 2組
  • お昼寝用タオルケット 2枚
  • ビニールシート
  • おもちゃ
  • 救急箱(絆創膏等)
  • おしりふき
  • ティッシュ
  • タオル
  • ビニール袋
利用者の会で用意した物
  • ウレタンマット(布団の下に敷くため)
  • 折り紙
  • ラムネ(子供が愚図った時のため)
  • おやつ(利用者より実費を徴収)
その他:
緊急連絡は、シッター・利用者の会代表・司催校担当者の間で、携帯電話を用いて行い、利用者からの連絡は利用者の会代表を通して行うこととした。利用者の携帯電話の番号は、あらかじめシッターに連絡した。
会計報告:
以下表を参照

学会内保育室(日獣)会計報告

収入
保育室利用料 24,000円
学術集会からの援助 46,526円
収入合計 70,526円
支出
シッターさんへ謝礼 70,040円
内訳 28日 10,500円 + 1,220円(交通費)=11,720円
10,500円 + 1,220円(交通費)=11,720円
8,500円 + 1,300円(交通費)= 9,800円
29日 9,000円 + 1,220円(交通費)=10,220円
9,000円 + 1,220円(交通費)=10,220円
30日 4,000円 + 1,220円(交通費)= 5,220円
4,000円 + 1,140円(交通費)= 5,140円
備品搬入 3,000円
備品搬出 3,000円
備品 (折り紙、ラムネ) 486円
支出合計 70,526円

第132回日本獣医学会学術集会(平成13年10月6~8日:岩手大学)における託児施設についての報告

第131回日本獣医学会学術集会(平成13年4月2~4日:東京農工大学)における託児施設についての報告(設置担当者:東京農工大学 田中知己氏)

学会会期中、子供を同伴する参加者のために託児所を紹介した。

託児施設:
東京農工大学の最寄り駅にある2つの託児所を紹介した
場所:
  1. 国分寺駅キッズステーション(JR国分寺駅南口)
    〒184-0021 国分寺市南町3-20-3
    042-359-1188、042-359-1139
    保険証が必要だが印鑑は不要。原則として乳児は不可。
    1. 料金:3時間まで5,500円、追加料金は700円/30分、食事(手作りらしい)代は別途(食事:400円、おやつ:150円)
    2. その他:兄弟割り引きはなし
  2. わんぱく府中園(京王線府中駅北口)
    〒183-0055 府中市府中町1-6-2-5F
    042-362-8101
    ビジターサービス料金
    保険証のコピーと印鑑が必要。1歳未満も可
    1. 料金:1,000円/h(ミルク代も含む、食事代は別途必要400円)
    2. その他:兄弟割り引きあり。2人目が半額になる。
      URL:http://www05.u-page.so-net.ne.jp/fa2/kdm-wp/
対象:
就学前の乳幼児
申し込み:
予約制とし、電子メールまたは電話とした。実際の予約は電子メールのみであった。締め切りは学会10日前の平成13年3月23日とした。
利用者:
予約者は2名であったが、1名は子供が病気となったためキャンセルとなり最終的な利用者は1名(子供:4歳男の子と1歳5ヶ月女の子の兄妹2名)であった。詳細は以下の通り。
利用日時:
4月4日(水)学会3日目
利用時間:
8時30分ぐらいから17時30分頃まで(昼食付き)
利用託児所:
わんぱく府中園
費用補助:
費用の一部を補助するため1名あたり5,000円を補助した。補助金の内訳、目安は大会本部が考え参加費の半額を補助金の目安とした。

実際行なった大まかな業務

平成12年8月中旬:
秋の大阪府立大学の学会で託児所を設置するというので、参考とするため担当の大阪府立大学家畜微生物教室の田島朋子先生に電話(0722-52-1161)した。
大阪府立大学では生協の和室でベビーシッターを使って託児所を設置し、ベビーシッター派遣会社は電話帳で調べたとの情報を得た。
10月上旬:
大阪府立大学の学会に参加し、設置された託児所を見学した。
11月中旬:
農工大学近辺のベビーシッター派遣会社を探し資料を収集していたが、農工大学の事務に学内の和室を託児所として利用できるか打診したところ、託児所として使用することは許可しないと回答された。そのため農工大学の最寄り駅である国分寺駅および府中駅にある民間の託児施設を利用するよう計画を変更した。
11月中旬:
国分寺駅および府中駅にある民間の託児施設に電話し、資料を収集した(別添1および2)。
平成13年1月中旬:
今回の学会では国分寺駅および府中駅にある民間の託児施設を利用することをHPで掲載。託児所に出向き様子を見学した。
1月下旬:
HPを見た会員から料金が高額であるとの連絡があり、料金を抑えるため学内に設置できないか会長からもう一度検討してくれと指示をうけた。和室ではなく教室でもいいとの意見が会員からあるということなので、教室を託児所として利用可能か農工大学事務局に交渉した。
2月上旬:
農工大学の事務から「責任問題があり公には託児所としては設置して欲しくない。控え室などという名目にして欲しい。何か事故があった場合には責任はとれないので、責任はすべて学会の方でとるように」と回答があった。1)公には認められないと事務から回答があったこと、2)前回託児所を利用したことのある会員から駅前の託児所は食事がでるので便利であるとの意見もあったことから、会長と相談して今回の学会では国分寺駅および府中駅にある民間の託児施設を利用することで決定した。
2月中旬~3月23日:
託児所の申し込み案内、申込書を作成し(別添3および4)、電子メールにて予約を受け付けた。利用希望が2件あり、予約受け付け後は託児所に連絡し予約の手続きをした。
3月24日以降:
予約した会員に確認の電子メールを送った。会員には会員本人で託児所に直接行き手続きしてもらうようお願いした。
当日:
利用した会員に現金で¥5,000を渡し、領収証をいただいた。

第130回獣医学会学術集会託児室報告(設置担当者:大阪府立大 田島朋子氏)

日時:
2000年10月7日 9:00~17:00
2000年10月9日 9:00~16:00
両日とも昼休み(12:00~13:00)を除く
場所:
大阪府立大学 生協和室
参加人数:
10月7日 午前2名、午後3名 、10月9日 午前4名、午後2名
シッター:
ポプリ宝塚より、両日とも2名ずつ派遣
料金:
子供1人あたり半日500円
会計:
<収入>
利用料 5500円
学会から 66358円
計 71858円
<支出>
保育料 2000円x2名x15時間=60000円
交通費 1500円x2名x2日=6000円
消費税 3000円
振込手数料 630円
おやつ他 2228円
計 71858円

実際の準備状況等

  1. 4月の筑波の学会で設置の要求があり、設置にむけて、4月初旬から準備を開始しました。予算は春の学会の際に10万円を上限ということになっていたこと、春は場所代も2万円ほど別枠で補助があったことから、前例に準じて、12万円を上限ということで、最初に了承をとりました。
  2. 場所は大学構内では教職員組合の事務局と生協に和室があり、比べた結果、食堂に近いということで、生協の和室に決定しました。
  3. シッターの派遣会社については、電話帳に出ていた会社に電話で問い合わせ、イベント託児をしている会社から見積もりをとって、比較し、ポプリ大阪中央(実際には宝塚からの派遣になりました)に、頼むことにしました。
  4. プログラムの準備できる時期にあわせて申し込み締切日を設定し、ホームページと学会誌(8月号)、獣医学会に託児室を作ろうというグループの「eleph」に情報を提供しました。
  5. 締め切り後、ポプリ宝塚の責任者と場所の確認、子供とシッターの数の確認等、打ち合わせを行ない、準備するものなどを決めました。トイレが少し離れていたので、子供の数は少なくても終日シッターは2人お願いしました。おもちゃについては、子供の年齢と性別をあらかじめ知らせると、むこうで適当なものを選んでくれました。
  6. 準備したもの
    ポプリ宝塚から:
    ベビーカー、おもちゃ、ラジカセ、音楽テープ、大学側湯沸しポット(研究室から)、テレビデオ(教職員組合から)、布団(大人用を田島自宅から)、ビデオ、タオルケット、バケツ、ごみ袋(以上、田島自宅から)
    おやつ:
    牛乳、ジュース、ウエハース、クッキー、みかんを購入し、麦茶を田島が自宅から持ってきました。冷蔵庫が無いので、保冷ボックスに保冷剤を用意しました。実際には、牛乳、ジュース、ウエハースを使いました。
    消耗品:
    紙コップ、ティッシュペーパー、濡れティッシュ、おしりふきを用意しました。おしりふきは使わなかったので、参加者へのプレゼントになりました。
  7. 当日の体制
    担当者が受付と会場を兼ねていたので時間がとれず、携帯電話での連絡に頼り、託児室には学会からの人員はおきませんでした。誓約書はまえもってメールの添付書類として送り、当日持ってきてもらいました。担当者は朝、開始15分前にシッターさんと会い、打ち合わせをしました。利用者には適当に来て、出欠簿に入室時刻を記入してもらいました。実は、行き先と携帯電話の番号も記入してもらうつもりでいたのですが、すっかり忘れていました(何事もなくて、よかった)。午前終了時、午後終了時に担当者が託児室に行って、代金を集めました。時間外に帰られた人については、担当者の携帯電話に連絡をもらって、託児室に行き、代金をもらいました。利用者が帰った時点で携帯に連絡をもらい、シッターさんには帰っていただきました。その後、都合のつく時間に部屋のほうに行って、確認、施錠しました。
  8. その他
    今回は連休中のため、家族で都合がつく人が多かったのか、利用者数が少なく、2日だけの開催ですみました。そのため、予算にも余裕ができて、低料金で設定することができました。準備にとりかかったのが4月だったので学会開催案内の第1報(学会誌4月号)には載せられず、ホームページの「事務局からのお知らせ」の中に載せたので、案内が少々不親切でした。できれば、料金も早い時期に設定して第2報に載せると、利用者に親切だったと思います。無事終了して、一息ついています。2回行なえば前例として存在は認めてもらえたでしょうし、場所とシッターの派遣会社さえ確保すればあとは大きな問題はないと思います。次回の農工大は設置に向けて動いています。今後については、また理事その他の方々と機会があるたびに話してみます。これからもよろしくお願いします。

第129回学術集会内託児室について(設置担当者:動物衛生研 鈴木孝子氏、吉岡都氏)

学会会期中、参加者が同伴する子供を預かる託児室を会場内に設置した。託児室の概要は以下の通りである。

設置場所:
つくばカピオ(和室)、和室使用料は、会場使用料の一部として学会事務局が負担。
設置期:
2000年4月4日~4月6日 9時から18時
対象:
原則として就学前の乳幼児とした。兄弟で利用したいとの申し出があったため、特例として7歳の子供も1人受け入れた。
申し込み:
原則として予約制とし、電子メールまたは郵送による申し込みを受け付けた。実際の申し込みは全て電子メールによるのだった。また、演題の締め切りを託児室申し込みの締め切りの目安としたが、実際の申し込みはほ とんどが学術集会のプログラムが出来てから(2月末)だった。当日の申し込みは無かった。
利用:
半日単位の申し込みとし、通算6家族・子供8名(+キャンセル1家族・子供1名)の利用があった。(詳細は別紙1の通り)
利用料金:
子供1人あたり、1500円/半日とした。

会計報告

収入:
託児室利用料 1,500円x 21= 31,500円
学会事務局より援助 59,010円
合計 90,510円
支出:
シッター派遣料(イベント)88,800円
振込手数料 630円
おやつ(1歳児以上)80円x 11+ 200円= 1,080円
合計 90,510円
シッター:
保育に当たるシッターは、シッター派遣会社(ハーモニー)に依頼した。シッターの人数は、利用者の人数に応じて2人又は1人とした。
保険:
保育中に事故などがあった場合には、シッター派遣会社で加入している賠償責任保険が適用される。(別紙3)利用者には、事故の際に学会は責任を負わないという内容の同意書(別紙4)を提出してもらった。
その他:
託児所で必要となる備品・おもちゃ等は、可能な限りシッターに持って来てもらった。冷蔵庫、ベビー布団1組、ゴミバケツ、救急箱については、ボランティアで搬入した。緊急の場合に親と連絡が取れるよう、カピオ(係員控え室)に担当をおき、親にはその日の居場所(会場名)を書いてもらった。子供のおやつとして、1人(半日)当たり牛乳1 パックとバナナを用意した。

(獣医学会2000年春つくばにおける保育室の報告2)

つくば国際会議場における保育室は、7家族9人(1名キャンセル)という大記録でした。しかし、これは獣医学会初の保育室の立ち上げ時で、実績を残さないと次回につなげていけない、ということで通常保育所のあるつくば在住の方に利用してもらっての結果です。
内輪(学会当番が家畜衛生試験場)だけの利用になるのを恐れていましたが、託児室の設置を学会のHPや獣医学雑誌の告知板に掲載してもらったおかげで、「託児室があるなら、子連れで参加します!」という方が2名いらして、駆け込みで利用者が増えたこともありました。今回は子供さんを残して学会に参加された方も、次回は託児室を利用してみようという方もいて、次回もぜひ託児室を!と学会運営委員会側に要望していける手応えを感じました。

託児室の場所は、国際会議場(エポカル)の室料が高いため、同時に一部の分科会の会場になっていたカピオ(演劇や体育館のある施設)内の和室(10帖)を学会運営委員会で借りてもらいました。(1日5,000円x4日)カピオは1昨年前に?出来たての新築で広々としてきれいでした。
ベビーシッターの派遣はハーモニーにお願いしました。幼児布団2組とブロック、折り紙等のおもちゃもシッター会社の方で準備して下さり、elephでは1組の布団、冷蔵庫、救急箱、ゴミバケツを持ち込んだのみです。電子レンジは会場に持ち込み禁止、ということで断念しましたが、離乳食(レトルト)の温めに利用したかったのですが、湯せんで代用できるし、特に必要ないかもしれません。ミルク等に使う電気ポットは同じフロアに給湯室があり、お湯が使えるので持ち込みませんでした。冷蔵庫にお茶、牛乳、ジュースを常備し、子供がのどが渇けば飲めるようにしました。これは「おやつ代」に計上されています。夏場でないので、常温でも大丈夫そうです。冷蔵庫は特に必要ないかもしれません。

保育料金は、半日1,500円に均一料金に設定して、親からいただいた利用料金が
合計31,500円、シッター会社への支払い89,430円の差額とおやつ代1,080円の
合計59,010円を学会から援助してもらいました。部屋代も学会が負担してくれています。

(獣医学会内託児室設置までの経緯)

今回は学会運営委員会が家畜衛生試験場ということで、事前に交流科長(学会窓口)や運営委員長に事前にelephで行ったアンケートを元に、つくばでの学会にぜひ託児室を設置してもらえるようお願いし、事務局の鈴木さんが場内での学会運営委員会で託児室の概要の説明し、運営委員会のOKがもらえました。最初は「絶対反対!事故があったら学会は責任を負えない」という上層部の辛口意見もあり、多くの方の説得が実り、ようやく設置にこぎつけました。まだまだ学会側から、託児室は必要だから設置してあげましょう、という段階ではなく、あくまでも託児室の運営(シッターの手配から、託児室の準備品の搬入等)は、私たちelephで担当する、ということで、最初予算の面からも部屋代だけ負担しましょう、というお話でした。しかし、私たちにすれば、

  1. 学会場に託児室を設置を認めてもらう
  2. できれば部屋代は学会側に負担してもらう

という条件さえ通れば、とにかく学会内に託児室を設置することは可能と考えたので、シッター料金は利用者負担のスタンスで走り始めました。結果的には、学会側から託児室に最高10万まで援助していただけることになり、半日1,500円の均一料金を設定することができました。そして、託児室のHPのお知らせやメールでの申し込み受付、シッターの手配等は運営委員会の中の託児室担当係り、という立場で鈴木さんを事務局にして運営してきました。

学会当日の託児室への荷物の搬入、撤去にはelephでお手伝いをお願いしたところ、女性3名、男性4名が名乗りをあげて下さり、お世話になりました。
今後、学会運営委員会が他の大学に移った場合、elephがどのように託児室運営に関わっていけばよいのか、課題となっていきます。やはり担当大学に託児室の理解者がいないと、elephとしても託児室運営に協力しにくい部分があります。いまのところ、次回の大阪府立大学の田島先生に今回を機にelephに参加していただき、府大の学会長等の理解も得られつつあるので、設置担当者を軸に私たちelephの事務局も託児室設置に向けて活動したいと考えています。また、elephのみなさんのご協力をお願いいたします。

(反省点・検討事項)

さしあたっての問題点は、今回託児室のあるカピオの係員として、鈴木と吉岡が張り付けになった点でした。シッティング自体はプロがやるので、何かあった場合の連絡員として係員控え室にいるだけなんですが。。2人で交代しても3日間はきつい~。今回も家畜衛試の吉井さん、吉岡(耕)、草地試の花房さんにも数時間お願いしましたが、今後は係員をおくなら時間帯を細分化し、もっと多人数のelephの有志の方にも係員をお願いした方がいいかもしれません。

料金については、利用した皆さんのご意見はどうでしょう?学会3日間フルに預けて、子供1人で9,000円なら、まあ預けてみようかな、という金額ではないかと思うのですが。。

あと一つ、今回は最初に託児室は就学前の子供に限る、としたのですが、実際には4歳と7歳の姉妹を遠方から参加ということで、7歳の子だけ
保育は必要ない、という訳にはいかず、特例で一緒にシッティングしてもらいました。(もちろん有料です)今後は小学低学年の子供の託児はどうするか、皆さんのご意見が欲しいところです。私個人の意見では、ニーズがあれば拒絶はしないで受け入れる、という柔軟な対応がいいかな、と思うのですが。。

以上、ご報告まで。